ドイツ北西部（ほくせいぶ）のラーテンにあるリニアモーターカー実験線（じっけんせん）で二十二日（にち）、見学者（けんがくしゃ）を乗（の）せて走（はし）っていたリニア「トランスラピッド」が、軌道（きどう）に止（と）まっていた工事用車両（こうじようしゃりょう）に衝突（しょうとつ）し、二十三人（にん）が死亡（しぼう）、十人（にん）がけがをしました。

　警察（けいさつ）などによると、リニアは実験線（じっけんせん）（約（やく）三一・五キロメートル）の南端（なんたん）を出（で）て約（やく）一キロメートルの所（ところ）で、工事用車両（こうじようしゃりょう）に時速（じそく）二〇〇キロメートル近（ちか）い速（はや）さで衝突（しょうとつ）したとみられます。自動運転（じどううんてん）で、運転士（うんてんし）はいませんでした。

　実験線（じっけんせん）は一九八四年（ねん）から走（はし）り始（はじ）め、観光客（かんこうきゃく）も有料（ゆうりょう）で乗（の）れます。

　トランスラピッドは工業先進国（こうぎょうせんしんこく）ドイツの技術（ぎじゅつ）を結集（けっしゅう）し、最高時速（さいこうじそく）四五〇キロメートル。中国（ちゅうごく）の上海（しゃんはい）ではこの技術（ぎじゅつ）を取（と）り入（い）れ、客（きゃく）を乗（の）せる運転（うんてん）を始（はじ）めましたが、今年（ことし）八月（がつ）に火災事故（かさいじこ）が起（お）きました。ドイツや中国（ちゅうごく）では他（ほか）にもリニア建設計画（けんせつけいかく）がありますが、今回（こんかい）の事故（じこ）で影響（えいきょう）が出（で）るかもしれません。

毎日小学生新聞　2006年9月25日
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北西（ほくせい）、北東（ほくとう）、南西（なんせい）、南東（なんとう）、南北（なんぼく）、東西（とうざい）
北（きた）、南（みなみ）、東（ひがし）、西（にし）
リニア・モーター・カー：线性发动机牵引列车
見学者を乗せる
観光客
衝突→車が汽車に衝突し、三人が死亡、一人がけがをしました。