第6章
1.リスク・マネジメント計画書の目的を明確に述べられますか?
リスク・マネジメント計画書には、リスクの定義、監視、コントロールをプロジェクト
の期間を通じてどのように行うかを記述します。リスク・マネジメント・プロセスが
プロジェクトの期間を通じてどの様に実行、監視、コントロールされるかも詳しく
記述します。また、リスクのマネジメント方法についても記述しますが、個々の
リスクへの対応策の定義を行いません。リスク・マネジメント計画書は、
プロジェクトマネジメント計画書に付随し、リスク・マネジメント計画プロセスの
唯一のアウトプットです。
2.リスク特定の目的を述べられますか?
プロジェクトに影響を与える全てのリスクを特定し、文書化して、それらの特性
を明らかにすることです。
3.定性的リスク分析の目的を明確に述べられますか?
定性的リスク分析プロセスでは、特定されたリスクがプロジェクトに与える影響
とそれらが実際に発生する確率を決定します。また、プロジェクト目標に与える
影響の大きさに沿ってリスクに優先順位をつけます。
4.定量的リスク分析の目的を明確に述べられますか?
定量的リスク分析プロセスでは、定性的リスク分析プロセスで優先順位をつけた
リスクの影響度を評価し、リスクによって発生しえる損害を定量化します。その際
には、それぞれのリスクの発生確率とプロジェクト目標に対するそれらの影響度を
掛け合わせます。
5.リスク対応計画の目的を明確をのべられますか?
リスク対応計画は、回避、転嫁、軽減、受容、活用、共有、強化への対応戦略の策定
といった戦略をよいてリスク対応計画を作成し、専門家の判断を適用するプロセスです。
リスク対応計画には、特定済みのリスクが発生した場合に取るべき措置を記述します。
また、特定された全てのリスク、リスクの説明、プロジェクト目標に与える影響、
リスク対応策のマネジメントを担当する人物も記述します。
6.リスク登録簿とその主な要素を明確にのべられますか?
リスク特定プロセスのアウトプットであり、以降の全てのリスク関連プロセスのアウト
プットとして更新されます。リスク対応計画プロセスが終了するまでに、リスク登録簿には、
特定したリスクのリストのほか、リスト・オーナー、リスク・トリガー、予備の各項目が
記述されます。